仕事場ではひとつのFirefoxを複数起動して、一つは仕事用、一つはプライベート用などと、ブラウザのクッキー・セッション管理を別々にしたいこともあるだろう。
だが、バージョンの違うFirefoxを複数インストールするのもスマートではない。IEやChromeなどの別ブラウザを使いわけるという手もあるが、それでもブラウザの種類にも限りがある。
そういう時には、Firefoxのユーザプロファイルを切り分けて、複数起動させるという手が最もスマートだ。プロファイルを切り分けることで、一つのバージョンのFirefoxを別々のアプリのように使い分けることができるのである。
手順は以下の通りだ。
1. 現在起動しているFirefoxを全て終了させる
2. プロファイルマネージャを起動
コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、プロファイルマネージャを起動
"C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe" --profilemanager
3. 新しいプロファイルを作成
「ユーザプロファイルの選択」という小窓が開くので、「新しいプロファイルを作成」というボタンを押し、プロファイル作成ウィザードで適当なプロファイル名を指定してプロファイルを作成する。
今回は仮に hoge としてみる。
4. プロファイルを指定してFirefox起動
先ほどのプロファイルマネージャ小窓で適当なユーザプロファイル(今回は hoge)を指定し、「Firefoxを起動」ボタンを押してFirefoxを起動する。
これで 2. のコマンドを打てば、毎回プロファイル選択画面が表れ、複数起動が可能となる。
5. ショートカットから起動
プロファイルマネージャからの起動がめんどくさい場合は、firefox.exeのショートカットを作り、そのショートカットのプロパティ画面で、「ショートカット」タブの「リンク先」というテキストボックスに、
"C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe" -P hoge -no-remote
と入力しておけば、次回からそのショートカットからFirefoxを起動することで、hogeなユーザプロファイルでFirefoxを起動出来る。
このように、1.から5.の手順で複数のプロファイルを作成することで、ひとつバージョンのFirefoxを複数起動することができるようになる。
■参考にさせていただいたページ
別々にカスタマイズされたFirefoxを同時起動させる方法 - 気ままな宇宙人